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下関今浦町の家②

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今浦町の家の解体工事が進んでいます。1階の床も撤去して、ほぼ構造の全容が明確になってきました。経年劣化、シロアリ被害などにより、構造部材としてみなせない梁・柱も何か所かありますので、全容がみえたこの状態から補強計画をたてていきます。
現状の把握、用意できる材料、接合する金物計画、かかる手間など、さまざまな要素を総合的に考慮するため、たいへん苦労するときではありますが、どのように最適な方法を選択するかを考えるのは面白いと感じるときでもあります。構造補強は完成後は隠れてしまうので、しっかり行ったかどうかは地震など有事にならないと分からないところです。構造を無視したリフォームを行う方も多いように感じますが、私たちは専門家として道理の通った構造計画を行って、その手法を明示していきたいと思います。

このように構造が現れた状態です。上の写真の柱は撤去予定ですが、念のため補強するまではおいておきます。(けっこうな荷重を支えているように感じますので)

これから補強工事を進めていきます。