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N様邸改修工事 構造補強①

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N様邸は耐震補強の工程に入っています。元々の建物が作られたのは昭和37年と記録がありますので、今から54年前です。当然、耐震性能も現代の基準に適合していません。耐震診断を行うと、基準に対して2割にも満たない状況です。この状況の中で耐震性能を大幅に向上させるため、既存の外壁土壁を補強したり、新規の間仕切り壁を耐力壁としたりと、耐震工事を行っています。

耐力壁をつくるには、土台、柱といった軸組材がしっかりと設置してあることが条件になります。既存の梁を欠き込んで新しく柱を設置しています。建物も長い年月の中で少しづつ傾いていますので、その傾きも調整しながらの仕事になります。既存梁を欠き込み、柱にホゾをつくって可能な限りしっかり造れるように設置していきます。



既存の構造材も利用しつつ、土台・柱・梁を設置した上で、構造用合板・筋交いなどの耐力壁構成材を設置していきます。

耐力壁になる部分の柱には引き抜き力がかかりますので、構造計算した上で構造金物を設置する必用があります。これらの金物も納まりを考えながら取り付けます。既存の柱はヒノキで造られていましたので、年月を経ても非常に硬く、金物の設置にも一手間かかりました。