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【住宅医】江津市の古民家 詳細調査

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住宅医の活動を行っています。島根県江津市にて古民家の詳細調査に参加いたしました。

明治時代に建時代の中で手入れをされ続けた建物をこのたび手入れするため、住宅医協会にて詳細調査を行うことになりました。

当日は晴天で、汗ばむ陽気でした。赤い石州瓦の屋根は島根県では風景の一部になっています。

内部は床の間のしつらえも立派です。以前改修工事を行ったようでして、古い構造材と新しい構造材が共に現れていました。天井などの内装も部屋ごとに経年具合が違って見えました。

今回の私の担当は床下です。涼しい空間なのですが、大変狭いのでしんどい作業でした。

床を支える構造材がシロアリの被害を受けていました。かなり広範囲に被害がありましたので、床周りの改修計画を行うにあたり考慮する必要がありそうです。

床下で既存の状況を確認しながら、図面を書いていきます。作成するときは一つ一つの材料を書き込んでいくので精一杯なのですが、完了後に見てみるとしっかり図面になっていて、ちょっと嬉しく感じるひとときです。

部分的ですが、含水率も計測しました。高すぎることはないのですが、年月を経た建物にしては少し高めかな(30%前後)という数値でした。このあたりもシロアリ被害との相関性があると思われます。

最後に調査したメンバーと写真撮影。詳しく建物を調査することは大変勉強になります。このたびお声がけいただきました方々に感謝です。