防府市鈴屋 築70年の納屋リノベーション
防府市鈴屋にて、木造古民家に付属する築70年の納屋のリノベーションを行いました。改修前は物置になっていた納屋で、農機具置場や牛小屋も兼ねたような建物でした。元々は2階のあった建物でしたが、吹き抜けにして天井を高く設けて、杉材や珪藻土などの自然素材で仕上げを行いました。古い大きな梁材など木造の架構もデザインの一部として現しにしています。住まいの中心は隣の母屋のままで、こちらの納屋は離れとして多くの人が集えるような空間としています。
・断熱性能 【既存UA値】3.11W/㎡K →【改修後UA値】0.78W/㎡K
・耐震性能 【既存評点】0.09 →【改修後評点】1.59
改修後の外観です。屋根は既存のまま、窓と外壁は全面的に改修しています。訪問される方々が入りやすいように、正面入口を木製建具として、柔らかい印象にしました。
土間のあるメインリビングです。天井は吹抜になっていて、既存の梁などを現しにしています。杉の床材と珪藻土の壁で仕上げた開放的な空間です。
メインリビングからつながるロフト空間です。
ロフトからの眺め。高所に設置した窓から田園風景が望めます。
薪ストーブ・AGNI-CC。開放的な空間ですが、断熱改修と薪ストーブで冬でも暖かく過ごすことができます。
奥には個室を設けています。新旧の梁が入り混じった空間です。
木製で造作したミニキッチン。
ものづくりを行う土間空間も設けました。
気持ちの籠ったしつらえが来訪者をお迎えします。
改修前の状況です。
内装解体後の状況。
耐震改修にあたり、先ずは鉄筋コンクリートの基礎をつくりました。
断熱改修の様子です。母屋よりも格段に暖かい空間になりました。