山口市宮野 築60年木造古民家リノベーション
山口市宮野にて、築60年の木造住宅のリノベーションを行いました。改修前は施主様のご祖母様が住まわれていた住宅です。建物は木造瓦葺き土壁の平屋住宅、ご夫婦が暮らす住まいと、奥様の仕事部屋を合わせて計画しました。元の平屋住宅の南側・東側に増築を行い、古民家部を含めて一体とした構造として耐震性能を向上させています。南庭に面する部屋を広くLDKとし、つながる小上がり和室には元の床の間の雰囲気を残しています。庭側に広く設けた開口部から光が入り、ウォルナットの床材や珪藻土で仕上げた壁を明るく照らします。リビングにはウサギ2羽の小さな部屋もあり、みんなで一緒に過ごせる気持ちよい空間を実現しました。
・断熱性能 【既存UA値】3.65W/㎡K →【改修後UA値】0.66W/㎡K
・耐震性能 【既存評点】0.27 →【改修後評点】1.58
改修後の外観です。既存の瓦はそのまま利用しています。外壁はガルバリウム鋼板で全面的に張り替えました。
住宅の玄関です。造作下足入れの上はタイル張りで仕上げています。
LDKは和室とウサギの部屋が併設されています。キッチンの前にカウンターテーブルをつくりました。そこで食事をするスタイルです。床はウォルナット無垢材、壁は珪藻土エコクイーンで仕上げています。小屋組みを現した勾配天井はキッチン上のロフトにつながっています。
リビングに隣接した和室です。床の間の雰囲気は既存のかたちを残しています。障子も既存の再利用です。
キッチン横のパントリーです。ロフトにつながる家具階段をつくりました。
ご夫婦それぞれの趣味のお部屋も設けました。
造作洗面台も作成しました。
オフィス部分です。田園が見える打ち合わせスペースと造作カウンターのあるワークスペースで構成されています。
残した書院と障子のガラス。古いものですが味があります。
改修前の外観です。
改修前の室内。和室の床の間や障子は再利用しました。
解体中の様子です。
断熱改修中。断熱性能も大きく向上しています。